象牙のことを知り考えるシンポジウム/エンジョイスコア「アヴェ・マリア」
今号の特集は、14年9月15日に行われた「象牙のことを知り考えるシンポジウム」のレポート。
三味線の撥など邦楽器に使われる“ハード材”といわれる象牙を持つマルミミゾウが絶滅の危機に陥っている。
この件に関して、20年以上アフリカで研究調査を行う西原智昭氏を中心に、邦楽演奏家・日本音楽研究者・楽器商・素材研究者・メディア関係者らが集まり、初となるシンポジウムが開催された。
それぞれの立場からの見解、今後に向けての展望を、6ページに亘って誌上採録。
なお、象牙の現状の詳細は、2014年6月号特集「象牙の現状とこれから」を参照。
大好評「エンジョイスコア」は、カッチーニの「アヴェ・マリア」。大塚茜編曲による尺八・箏・十七絃三重奏でお届けします。
なお、人気連載「地唄箏曲四方山話」(芦垣美穂)、「ものの音を聴く」(伊藤由貴子)は今号が最終回。
「邦楽ジャーナル」2014年12月号(335号)目次
[特集]
- 象牙のことを知り考えるシンポジウム
今藤政太郎、大槻主税、杵屋佐吉、河野公昭、薦田治子、田中隆文、西原智昭、野川美穂子、野坂操壽、萩岡松韻、福田栄香、山田京一、米川敏子、織田麻有佐
[エンジョイスコア]
- エンジョイ スコアVol.10
尺八・箏・十七絃三重奏「アヴェ・マリア」<大塚茜 編曲>
[奏法] 以下<>内は執筆者名
- 三味線が好きになる術(すべ)-10 <上原潤之助> 弾かないのも演奏のうち!?
(難しいと思われている三味線も、ちょっとしたことで上達し、楽しくなります。そのコツを伝授します。)
- ことのね玉手箱-10 <帯名久仁子> 「親指でいい音」が始まりだよ~
(プロとアマチュアでは何が違うのか。演奏家・帯名久仁子が実践していることを披露します。)
- 尺八の技-10 <小湊昭尚> 尺八のいのち「首振り」5
(ジャンルを超えて、尺八を楽しむための大技、小技を、ときにはインターネットで映像を利用して伝授します。)
- 脈々たる箏曲地歌びと-24 <久保田敏子> 安村検校の門人たち2
(京都市立芸術大学名誉教授の久保田敏子(さとこ)氏が、箏曲地歌の人々の系譜からその歴史をひもときます。)
- 猫太郎に聞け-85「尺八の持ち方で左手下に名人が多いってホント?」
(素朴な疑問や、聞いてみたいけど聞きにくい質問などお寄せ下さい)
- 1分間「箏曲地歌」アナウンス-88 <野川美穂子> 七福神
(演奏会のアナウンスやプログラムに無料で使用できる解説文。使用時は「邦楽ジャーナル所載・野川美穂子執筆」と出典を明記して下さい)
- 地唄箏曲四方山話-48(最終回) <芦垣美穗> 私の音楽人生
(発声法を独自に研究し、古典の演奏で定評のある芦垣美穗が、古典の捉え方、箏や三味線の演奏法、ほとんど教えられることのない唄のうたい方の極意などを散りばめる。実技に役立つこと、間違いなし!)
- ものの音を聴く-45(最終回) <伊藤由貴子> 静寂の湖
(過去にも小誌で「ゆめのねもののね」「音の風景」「音紀行」を連載していただいた伊藤由貴子氏のエッセイ。「ものの音を聴く」と題し、日々の暮らしの中で、また旅先で、ささやかな「ものの音」に耳を傾けていきます)
[人物]
- アマチュアばんざい 磯田久子さん(民謡)
- News -ホットな話題を写真付きで
・閃雷、ロックグループ「GLAY」と共演
・メセナアワード優秀賞に「すみだ川アートプロジェクト」
・「音楽博物館の先覚者―知の巨人 田邉尚雄」展
・川合玉堂の「普化僧」は海童道祖だった
・シンポジウム「五輪の年には文化省」
・酒井松道、尺八古典本曲全139曲ついに完結!
- 小耳情報 (小耳にはさんだ話題あれこれ)
- 編集長の見たり・聞いたり・思ったり <田中隆文>「大阪弁VS東京弁」
- New Release
話題の新譜・新刊がズラリ
- HOW今月の新入荷商品/CDガイド/2014年度上半期CD売上ベスト20
(弊社取扱いの通信販売CD等のご紹介)
http://hj-how.com/
[情報]
- PICK UP 注目の公演を紹介
- 邦楽情報 12月1日-1月31日分
- 12月のテレビ・ラジオ(放送予定の邦楽関連番組一覧)
- おけいこ場案内(習ってみたい!という方へ)
- 邦Jフォーラム(受賞、コンクール募集内容・結果など、邦楽界の様々な動きを提供)
- 読者の広場(読者の皆様からのおたよりをどんどん紹介します)