いんたびゅう:菊重精峰/特集「追悼 野坂操壽(惠子)さん」1
表紙グラビアと「いんたびゅう」は、地歌箏曲演奏家・作曲家の菊重精峰。芸歴50年、作曲をはじめて20年、作品数は160曲にのぼる。節目の年となる今、菊重が考えることを聞く。
特集は、この8月に急逝した野坂操壽氏の追悼記事。箏曲演奏家としてのみならず、多絃箏の開発、後進の育成にも尽力した野坂氏の功績と人となりを、多数の寄稿文とともに振り返る。
好評「続邦楽器編曲塾」は、三味線独奏「もみじ」(五線譜)。
「邦楽ジャーナル」2019年10月号(393号)目次
以下<>内は執筆者名
[特集]
- 追悼 野坂操壽(惠子)さん(1)
・現代邦楽の花は消えた 野坂操壽さんの果たした役割〈小島美子〉
・野坂操壽(惠子)さんの思い出
今藤政太郎・松坂尚子・沢井一恵・砂崎知子・深海さとみ・滝田美智子・花岡操聖(聖子)・4plus・堀悦子・前田智子・高橋久美子・井阪紘・好田輝之・藤本草・中島隆・中嶋由直・中村明一・三塚幸彦・藤本玲・織田麻有佐
・ヒルダ・パウラ野坂惠子 葬儀ミサ・告別式
[人物]
- いんたびゅう
菊重精峰
- 尺八の名工房 20 中村俊一さん
- 邦楽伝播人 12 こんちゃん(篠笛・尺八ユーチューバー)
[奏法]
- 宮城道雄の何が凄い!? 尺八作品 15 <藤原道山> 秋の庭
(尺八が入った宮城道雄作品を毎回1曲取り上げ、その曲の魅力や、他楽器と尺八の関係、どのように演奏したら曲が生きるのかなどを、尺八演奏家の視点で藤原道山氏が紹介します。)
- 津軽三味線を弾こう 10 <澤田成十朗>「一段」その3
(『じょんから節』を変化させた有名な『六段』の一段目をマスターしようというものです。まずは気軽にお手持ちの三味線で。)
- 津軽笛を吹こう 10 <佐藤ぶん太、> 押さえ指を変えて場面転換
(独特の味わいを持つねぷた囃子の笛をマスターして、楽しい笛の世界を知ってもらおうというもの。「ドレミ笛でも吹けますが、本物の篠竹によるねぷたの笛も3000円で入手できますよ」。)
- 新 目から鱗の尺八上達術3 <三塚幸彦> 吸う状態で息を吐く!
(2014年2月号まで50回にわたる連載の前シリーズと、2016年8月号の特別編を経てさらにパワーアップした尺八の上達法を伝授します。)
- 「六段」を弾き“うたい”しよう3 <木田敦子>初段2 弾いた音をよく聴こう!
(「六段に始まり、六段に終わる」と言われるくらい箏曲にとって大事な曲を題材に、唱歌で味わいながら、鑑賞曲として披露するための手法を伝授します。)
- 脈々たる箏曲地歌びと 82 <久保田敏子> 地歌箏曲の系譜─山田流の芸脈5
(京都市立芸術大学名誉教授の久保田敏子(さとこ)氏が、箏曲地歌の人々の系譜からその歴史をひもときます。)
- 百人町捕物帳 和楽器よもやま噺 21 <水本真聡> 煮ても良いのは筍だけ─煮竹にはご注意!
(和楽器にまつわる小咄・エピソードを少しマニアックな解説を盛り込みながらご紹介。)
- 邦楽用語きほんの「き」 36 <釣谷真弓> 六段の調
(普段からよく耳にするけれど、意外と意味を知らなかったり、身近すぎて自分で調べることのなかった邦楽の基本用語を、日本音楽史を研究する箏演奏家の釣谷真弓さんが簡潔に説明します。)
- 1分間「箏曲地歌」アナウンス 146 <野川美穂子> 出口の柳
(演奏会のアナウンスやプログラムに無料で使用できる解説文。使用時は「邦楽ジャーナル所載・野川美穂子執筆」と出典を明記して下さい。)
- こんなのもあった!邦楽の楽譜 7 <森重行敏> 三味線の譜3 タテ譜のいろいろ
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- おと・かたち・いろ考 58 <村尚也> 虹の音階
(舞踊家・舞台演出家・評論家、村尚也氏が「日本の音」を解きほぐします。)
- 編集長の見たり・聞いたり・思ったり <田中隆文> 竜が運ぶ音
- ヒダキトモコのつぶらな目 55
(表紙といんたびゅうの撮影を担当する写真家ヒダキトモコの目に写るものは。)
- Report
・プラハ国際尺八フェスティバル2019
- ブライトワンの集大成「Celloが語る平家物語」
[楽譜]
- 続・邦楽器編曲塾 16
「もみじ」(三味線独奏)<岡野貞一作曲・高橋久美子編曲>
[CD・他]
- New Release
話題の新譜・新刊がズラリ
- HOW 今月の新入荷商品/現代邦楽楽譜一覧 其の4
(弊社取扱いの通信販売CD等のご紹介)
http://hj-how.com/
[情報]
- PICK UP 注目の公演を紹介
- 邦楽情報 10月1日-11月30日分
- 10月のテレビ・ラジオ(放送予定の邦楽関連番組一覧)
- 邦Jフォーラム(受賞、コンクール募集内容・結果など、邦楽界の様々な動きを提供)
- おけいこ場案内(習ってみたい!という方へ)